都市未来研究会 IN NISEKO

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KickOff

都市未来研究会IN NISEKOキックオフミーティング

2021.02.27(sat) 9:00~17:30

テーマ:「縮小社会の都市のデザイン」

私たちは人口縮小する社会の未来の都市のあり方を模索するためにここニセコで研究会を設立しました。様々な分野の研究者たちとともにこのニセコ町をモデルとして研究に着手しますが、そのモデルが他の都市でも応用できると考えています。また参加者は研究者だけでなく企業の参加も募りながらこの場所で実装し検証もしていきます。

今回のキックオフイベントでは、発起人たちや研究者の目線を合わせこれからの活動の方向性を決めていくためのものですが、この活動に関心を持っていただける人にも限られた範囲で公開することにしました。会議の結果については後日編集して公開していくつもりです。

登壇者紹介

片山健也さん

片山健也さん

北海道ニセコ町長

広井良典さん

広井良典さん

京都大学こころの未来研究センター教授​

土谷貞雄さん

土谷貞雄さん

発起人代表、都市生活研究所所長、暮らし研究家​

村上敦さん

村上敦さん

発起人代表、ジャーナリスト、コンサルタント

田中信一郎さん

田中信一郎さん

発起人、千葉商科大学准教授、博士(政治学)

西村勇哉さん

西村勇哉さん

発起人、NPO法人ミラツク代表​​

村上稔さん

村上稔さん

(株)Tサポート代表​​

櫻井啓一郎さん

櫻井啓一郎さん

発起人、国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員(安全科学研究部門 社会とLCA研究グループ)​

海法圭さん

海法圭さん

海法圭建築設計事務所主宰​

青木弘司さん

青木弘司さん

AAOAA一級建築士事務所代表​​​

連勇太朗さん

連勇太朗さん

建築家、NPO法人モクチン企画 代表理事、株式会社@カマタ 代表取締役​

橋本泰作さん

橋本泰作さん

発起人、日本プラチナタウン開発株式会社代表​

山崎満広さん

山崎満広さん

発起人、Mitsu Yamazaki LLC 代表​

高内章さん

高内章さん

発起人、Vice President, Intelligence Evangelist, Strategic Business Insights, Inc.​​​​

庄司昌彦さん

庄司昌彦さん

武蔵大学社会学部教授​​

福本理恵さん

福本理恵さん

発起人、株式会社SPACE代表​

渡邊 剛さん

渡邊 剛さん

北海道大学理学研究科講師​

武本俊彦さん

武本俊彦さん

新潟食料農業大学教授​

登壇者プロフィール

片山健也さん北海道ニセコ町長

1975年民間企業に入社。1978年ニセコ町役場入庁。企画環境課長、会計責任者などを経て、2009年10月ニセコ町長に就任し、現在3期目。「ニセコ町まちづくり基本条例」の原則である「情報共有」と「住民参加」を実践している。

近年では「環境創造都市ニセコ」を掲げ、豊かな自然環境を守りつつ最大限に活かしながら地域経済を豊かにしてゆくという方針の下、国から「環境モデル都市」「SDGs未来都市」に選定され、環境に配慮した街区の開発や新庁舎の建設、地産地消型の再生可能エネルギー事業の創設などに向け、新たな挑戦を続けている。

広井良典さん京都大学こころの未来研究センター教授

岡山市生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院修士課程修了後、厚生省勤務、千葉大学教授をへて、2016年より現職。この間、マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。専攻は公共政策、および科学哲学。著書に『日本の社会保障』、『コミュニティを問いなおす』、『ポスト資本主義』、『人口減少時代のデザイン』など多数。

土谷貞雄さん発起人代表、都市生活研究所所長、暮らし研究家

ムジネット株式会社(現MUJIHOUSE)取締役をへて2008年にコンサルタントして独立。商品開発からプロモーションまで一貫した住宅商品開発支援を行う。また現代の暮らしに関する知恵を集め未来の暮らしのありかたを提案し続けている。HOUSE VISION 展覧会を2013年、16年、19年に開催。著書に「無印良品・みんなで考える住まいのかたち」「あったらいいな、こんな暮らし」など。

村上敦さん発起人代表、ジャーナリスト、コンサルタント

ドイツに長年在住し、ドイツやEUのエネルギー・建築・交通・まちづくり分野で情報発信を行っている。著書に『ドイツのコンパクトシティはなぜ成功するのか?』『キロワットアワーイズマネー』など多数。

田中信一郎さん発起人、千葉商科大学准教授、博士(政治学)

国会・行政に関して数多くの執筆がある。著書に『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない―私たちが人口減少、経済成熟、気候変動に対応するために』、『国会質問制度の研究~質問主意書1890-2007』など。

西村勇哉さん発起人、NPO法人ミラツク代表

大阪大学大学院人間科学研究科修了。領域を超えたイノベーションプラットフォームの構築と大手企業の事業創出、研究開発プロジェクト立ち上げの支援、未来潮流の探索などに取り組む。理化学研究所未来戦略室イノベーションデザイナー、大阪大学SSI特任准教授。

村上稔さん(株)Tサポート代表

徳島市生まれ。沖縄国際大学沖縄経済環境研究所特別研究員。リクルート勤務などを経て徳島に帰郷。1999年から徳島市議会議員3期。2012年に「移動スーパーとくし丸」を立ち上げ、2015年から現職。

櫻井啓一郎さん発起人、国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員(安全科学研究部門 社会とLCA研究グループ)

脱炭素化技術、とりわけEV、太陽光発電に増資が深く、研究と平行して普及促進に努める。

海法圭さん海法圭建築設計事務所主宰

芝浦工業大学、東京理科大学、東京電機大学などの非常勤講師を務める。2016年にAngelica Gardenの設計・監理を担当し福島県建築文化賞優秀賞など受賞多数。

青木弘司さんAAOAA一級建築士事務所代表

2018年に建築事務所設立後、早稲田大学、東京都市大学などで非常勤講師を務める。第3回日本建築設計学会賞、第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館にて特別表彰など受賞多数。

連勇太朗さん建築家、NPO法人モクチン企画 代表理事、株式会社@カマタ 代表取締役

縮小型社会における都市デザインを開発し実装することをミッションに掲げた建築、デザイン、不動産を手掛ける。主な作品に「2020/はねとくも」「KOCA, 梅森プラットフォーム」。共著に『モクチンメソッド: 都市を変える木賃アパート改修戦略』など。

橋本泰作さん発起人、日本プラチナタウン開発株式会社代表

⾧崎大学大学院工学研究科研究員。機械部品メーカー研究所、都市銀行系シンクタンクをへて、会社を設立。空き家の利活用や縮退する都市の在り方など、人口減少時代の住宅・都市機能の研究を行う。

山崎満広さん発起人、都市計画家、Mitsu Yamazaki LLC 代表

ポートランド市開発局ビジネス産業開発マネージャー・国際事業開発オフィサーをへて、地域経済開発、都市デザインの戦略コンサルタントを務める。東大まちづくり大学院講師、つくば市まちづくりアドバイザー、横浜国立大学 客員教授等を兼任。

高内章さん発起人、Vice President, Intelligence Evangelist, Strategic Business Insights, Inc.

広範な産業分野のクライアントと共に変化の予兆を捉える一連の活動を発展させる一方、シナリオプランニングや事業機会探索など、未来の不確実性に対峙して長期的な事業開発に取り組む企画担当者をサポートするプロジェクトを数多く手がけている。

庄司昌彦さん武蔵大学社会学部教授

1976年生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士前期課程修了、修士(総合政策)。おもな研究領域は情報社会学、情報通信政策。2002年~国際大学GLOCOM研究員、内閣官房オープンデータ伝道師、総務省自治体システム等標準化検討会座長、総務省地域情報化アドバイザー、(一社)インターネットユーザー協会理事なども務めている。

福本理恵さん株式会社SPACE代表

東京大学先端科学技術研究センターでの農と食から教科を学ぶ「Life Seed Labo」を企画。「異才発掘プロジェクトROCKET」のプロジェクトリーダー。

渡邊 剛さん北海道大学理学研究科講師

サンゴ研究者で、NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所理事長。喜界島でのサンゴ研究と同時に子どもたちとの科学サマーキャンプを実践。その過程で「KIKAI college」を設立。

武本俊彦さん新潟食料農業大学教授

1976年東京大学法学部卒業。農林省に入省。食糧庁総務課調査官兼企画課、構造改善局地域計画課長、食糧庁企画課長、大臣官房企画室長、農林水産政策研究所長など。退官後は大学教授と食と農の政策アナリストとして活動する傍ら、環境エネルギー政策研究所シニアフェロー、野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社顧問などを務める。

プログラム

■ 午前の部(参加者と研究会の未来観の目線合わせ)


09:00~09:30

開会の挨拶、研究会に寄せる期待とニセコ町の紹介
ニセコ町長 片山健也


09:30~10:00

研究会の理念「人口減少社会のデザイン」
京都大学 広井良典教授の講演映像の放映


10:00~10:30

研究会の設立趣旨の説明
発起人代表 土谷貞雄


10:30~11:00

設立の背景、ニセコ町の抱える課題とSDGs未来都市
発起人代表 村上敦


11:00~11:20

設立趣旨の補足説明
発起人 田中信一郎


11:20~11:40

設立趣旨の補足説明
発起人 西村勇哉


11:40~13:00

質疑応答、後に休憩


■ 午後の部(各テーマについてのディスカッション)


13:00~14:30

ルーム1(分野:モビリティ×エネルギー×環境)
『人口縮小を前提とした移動とエネルギー』
村上稔 櫻井啓一郎 村上敦


13:00~14:30

ルーム2(分野:建築×社会)
『建築が社会に対してできること』
海法圭 青木弘司 連勇太朗 土谷貞雄


13:00~14:30

ルーム3(分野:マイクロモジュール×インフラ×経済)
『縮小する人口エリアのコミュニティを支えるインフラと経済』
橋本泰作 山﨑満広 高内章


14:45~16:15

ルーム4(分野:オープンデータ×社会)
『住民自治のため、コモンズとしての情報と利用』
庄司昌彦 高内章 村上敦


14:45~16:15

ルーム5(分野:教育×思想×社会)
『人口縮小社会における教育と子供』
福本理恵 渡邊剛 西村勇哉 土谷貞雄


14:45~16:15

ルーム6(分野:農村デザイン×経済×環境)
『縮小する農村で取りうる未来のための選択肢』
武本俊彦 橋本泰作 山﨑満広


■ 夕方の部(総括)


16:30~17:15

各ルームからの報告、総括
櫻井啓一郎 山﨑満広 高内章 橋本泰作 土谷貞雄 村上敦


17:15~17:30

事務局からの告知、後に終了
土谷貞雄 村上敦


午後の各ルームの紹介

Zoomのブレイクアウトルーム機能にて、テーマ毎に3つのルームに分かれてディスカッションを行います。視聴者の皆さんは好きなルームにご参加いただけます。また、ディスカッションの途中でも出入りは自由です。

■ 13:00~14:30 ルーム1

分野:モビリティ×エネルギー×環境

テーマ:人口縮小を前提とした移動とエネルギー

登壇者:村上稔 櫻井啓一郎 村上敦(司会)


脱炭素化社会を前提として、全世界では電気自動車(BEV)への交通手段の変革が急激に到来している。その流れは、再生可能エネルギーによるエネルギーシフトと強く関連し、垂直統合型のモビリティチェーン/産業から水平ネットワーク型へと様変わりしはじめた。

都市部における交通シフトの流れは、この方向性での未来が見えはじめているが、それでは農村、とりわけ人口減少社会における移動はどのようなものとなるのだろうか?

■ 13:00~14:30 ルーム2

分野:建築×社会

テーマ:建築が社会に対してできること

登壇者:海法圭 青木弘司 連勇太朗 土谷貞雄(司会)


私たちは未来に、どのような建築を残すことができるのでしょうか。建築は人工物です。人工物は自然を壊します。

まちをつくるとは自然とどう向き合い、どんな風景をつくるのか。

海法さんは、建築をつくるのでなく、過去に選ばなかった選択の可能性を探ります。青木さんは建築をつくりながら建築と自然との間の空間を模索します。そして連さんは建築と人間の関係を図式化します。今、建築をつくることに大きな革命が起き始めています。建築の意味を再考する時代に、これからの建築の可能性について議論します。

■ 13:00~14:30 ルーム3

分野:マイクロモジュール×インフラ×経済

テーマ:縮小する人口エリアのコミュニティを支えるインフラと経済

登壇者:橋本泰作 山﨑満広 高内章(司会)


人口減少に伴って生じる都市の経済活動の縮小は、インフラの維持管理にも重大な影響を及ぼす。研究会では、本来生命維持の根幹に関わる水、エネルギーそして土地の利用というものは資本拡大を目指す経済活動とは切り離され、共同体の共有資産:コモンズとして安定した維持管理を目指すのが望ましいと考えている。そして、そうした未来を実現するため、こうした条件を満たすインフラを「マイクロモジュール」として定義し、同様の文脈を持った他の地域とも共有できる「希望のソリューション」として構築、実証しようとしている。

また研究会では、こうしたインフラの計画、導入は、住民合意とその承認を背景に進められ、完成後も利用者である住民の共同体が関与するオペレーションによって維持管理されるのが理想であると考えており、そうした知識やノウハウもまたモジュールとして他の地域と共有される未来を探求する必要があると考えている。

研究会が考え始めた「マイクロモジュール」とは、どんな考え方なのだろうか、またその理想の実現にはどのようなハードルがあるのだろうか?

■ 14:45~16:15 ルーム4

分野:オープンデータ×社会

テーマ:住民自治のため、コモンズとしての情報と利用

登壇者:庄司昌彦 高内章 村上敦(司会)


「行政自治から住民自治へ」ニセコ町が長年目指してきた姿である。しかし、現実の日本社会ではそれを推し進めるのは非常にハードルが高い。情報の非対象性、公共が保有する情報へのアクセス、情報リテラシー、個人情報という情報に関わる様々な問題が存在する。

人口減少社会では、暮らしそのものをそっくり国・道・自治体などのお上が治めてくれるわけではない。どのようにして住民が情報を手にし、その権利を行使できる世の中を形作るのか。コモンズとしての情報とは何か?

■ 14:45~16:15 ルーム5

分野:教育×思想×社会

テーマ:人口縮小社会における教育と子供

登壇者:福本理恵 渡邊剛 西村勇哉 土谷貞雄(司会)


我々の未来をつくるのは今の子供たちです。子供が持っている能力にどのように向き合うかが未来の社会のつくりかたの鍵になっていくでしょう。

喜界島という人口減少の激しい町で研究者と子供たちの対話に取り組む渡邊さん、不登校だけれども天才と言われる子供と向き合う福本さん、そして未来の社会を考える西村さんに、子供の教育にどう向き合うのか、そのことを考えてみたいと思います。

■ 14:45~16:15 ルーム6

分野:農村デザイン×経済×環境

テーマ:縮小する農村で取りうる未来のための選択肢

登壇者:武本俊彦 橋本泰作 山﨑満広(司会)


日本の人口縮小社会における農村が取りうる選択肢は、これまで農業生産物の高付加価値化、あるいは風光明媚な農村風景を前提としてインバウンド需要などを獲得する観光×農業などが定番とされてきた。しかし、農村人口の減少は加速し続けており、縮小の後に定常化する未来という出口が見えてこない。

未来における農村像はどのようなものであるべきか? 農村を消費する形の観光ではなく、どのように若者に魅力的な農村を作り出せるのか?

都市未来研究会 IN NISEKOの設立趣意書を記載します。以下のリンクよりご確認ください。

都市未来研究会IN NISEKO設立趣意書

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