都市未来研究会 IN NISEKO

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Committee

コミッティ

コミッティとは?

研究会活動に関与し、縮退する未来の都市像の持続可能性を考えてゆくメンバーのことです。コミッティはそれぞれの専門領域において、今後、3年間を目途に研究・調査活動、仮説の構築、実証試験などを行ってゆきます。

コミッティ/発起人代表

土谷貞雄さん

発起人代表 / 都市生活研究所所長/暮らし研究家


ムジネット株式会社(現MUJIHOUSE)取締役をへて2008年にコンサルタントして独立。商品開発からプロモーションまで一貫した住宅商品開発支援を行う。また現代の暮らしに関する知恵を集め未来の暮らしのありかたを提案し続けている。HOUSE VISION 展覧会を2013年、16年、19年に開催。著書に『無印良品・みんなで考える住まいのかたち』『あったらいいな、こんな暮らし』など。
村上敦さん

発起人代表 / ジャーナリスト/コンサルタント


ドイツに長年在住し、ドイツやEUのエネルギー・建築・交通・まちづくり分野で情報発信を行っている。著書に『ドイツのコンパクトシティはなぜ成功するのか?』『キロワットアワーイズマネー』など多数。
事務局長・早田宏徳さん

株式会社ウェルネストホーム創業者・CEO


18歳から住宅業界に携わり、計4千件を超える家づくりを直接・間接的に経験。2008年に渡独し、日本で当時最先端の高性能住宅がドイツの最低基準にも満たないことに驚き、日本の住宅業界の変革を志し独立。以来、世界水準の高気密・高断熱住宅を提供するハウスメーカーを経営。 著書には『低燃費住宅2』『未来の世代につなぐ家 The Wellnest Home』など。 

コミッティ/発起人

櫻井啓一郎さん

発起人 / 国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員(安全科学研究部門 社会とLCA研究グループ)


1971年生まれの京都育ち。京大で電気・電子工学を学び、化合物半導体の研究で博士号取得。産総研で主に太陽電池の研究に携わる傍ら、独ハーンマイトナー研究所(HMI;現HZB)、米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)等でもそれぞれ1年ほど研究。再エネの普及政策、特に固定価格買取制(FIT)の導入を支援(原発事故後の市場暴走は止めきれず)。最近は住宅の断熱、EVの普及を扱っている。ニセ科学対策の活動も。
須崎文代さん

発起人 / 神奈川大学工学部建築学科特別助教(2022年4月開設予定)/ 日本常民文化研究所所員


日欧政府AUSMIP国費留学(フランス、ポルトガル)、日本学術振興会特別研究員(DC1)、米田吉盛教育奨学金大学院給費生、非文字資料研究センター・フランス国立高等研究院(CRCAO/EPHE+College de France)派遣研究員を経て、神奈川大学大学院博士後期課程修了 博士(工学)。 日本生活学会第1回博士論文賞。専門は近代住宅史・建築史、生活史。とくに台所・風呂・トイレ等の水まわりの空間史、生活共同体(共同キッチンやユートピア)の歴史と文明論、ブラジル日本人移民(開拓民)の住宅・生活史、民俗学・アーツ&クラフツ・民藝・今和次郎論・身体論を研究対象としている。
高内章さん

発起人 / Vice President, Intelligence Evangelist, Strategic Business Insights, Inc.​​​​


広範な産業分野のクライアントと共に変化の予兆を捉える一連の活動を発展させる一方、シナリオプランニングや事業機会探索など、未来の不確実性に対峙して長期的な事業開発に取り組む企画担当者をサポートするプロジェクトを数多く手がけている。
田中信一郎さん

発起人 / 千葉商科大学准教授/博士(政治学)


国会・行政に関して数多くの執筆がある。著書に『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない―私たちが人口減少、経済成熟、気候変動に対応するために』、『国会質問制度の研究~質問主意書1890-2007』など。
西村勇哉さん

発起人 / NPO法人ミラツク代表


大阪大学大学院人間科学研究科修了。領域を超えたイノベーションプラットフォームの構築と大手企業の事業創出、研究開発プロジェクト立ち上げの支援、未来潮流の探索などに取り組む。理化学研究所未来戦略室イノベーションデザイナー、大阪大学SSI特任准教授。
橋本泰作さん

発起人 / 日本プラチナタウン開発株式会社代表発起人 / 長崎大学大学院工学研究科 客員研究員


1964年兵庫県生まれ。機械部品メーカー研究所、都市銀行系シンクタンクを経て、会社を設立。空き家の利活用や縮退する都市の在り方、炭鉱住宅を題材とした都市の縮退プロセス、離島を題材とした都市機能など、人口減少時代の住宅・都市機能の研究を行っている。従来のような自治体といった大きな単位の都市から、小さな単位(マイクロモジュール)をつなぎ合わせて都市機能を組み立てることに転換した、縮退や変化への適応力が高い持続可能な都市を提唱している。
福本理恵さん

発起人 / 株式会社SPACE代表取締役 最高情熱責任者 (CEO)


東京大学大学院博士課程にて認知心理学を研究する過程で体調を崩し、博士課程を中退。それを契機に食の道へ転身し、「種から育てる子ども料理教室」を主宰。2012年からは東京大学先端科学技術研究センターに戻り、農と食から教科を学ぶ「Life Seed Labo」を企画。その後、「異才発掘プロジェクトROCKET」のプロジェクトリーダーとして全般を指揮。その間、探究カリキュラムの開発をするとともに、ユニークな子ども達に寄り添って一人一人が活かされる環境作りをプロジェクト内で実現する。一人ひとりを生かす個別最適な探究的学びの設計における知見を生かして、2020年8月にSPACEをスタートさせる。国、自治体、企業と恊働しながら、学びの再定義をしながら子どもが主体的に探究する仕組みづくりの実装を提案している。
山崎満広さん

発起人 / Mitsu Yamazaki LLC 代表​


ポートランド市開発局ビジネス産業開発マネージャー・国際事業開発オフィサーをへて、地域経済開発、都市デザインの戦略コンサルタントを務める。東大まちづくり大学院講師、つくば市まちづくりアドバイザー、横浜国立大学 客員教授等を兼任。

コミッティ

青木弘司さん

建築家 / 合同会社AAOAA一級建築士事務所 代表


1976年、北海道生まれ。室蘭工業大学大学院を2003年に修了。藤本壮介建築設計事務所を経て、2011年、青木弘司建築設計事務所設立。2018年、事務所を改組し、合同会社AAOAA一級建築士事務所を設立。藤本壮介建築設計事務所在籍中は、医療福祉施設や図書館、美術館、小住宅など、事務所の創設期から、大小さまざまなタイプのプロジェクトに関わる。 現在、武蔵野美術大学、東京造形大学、前橋工科大学、早稲田大学、文化学園大学、東京都市大学で非常勤講師を務める。
井上岳一さん

日本総合研究所 創発戦略センターシニアスペシャリスト


東京大学農学部、Yale大学大学院卒業(経済学修士)。大学で林学を学んで以来、森のように多様で持続可能な社会をつくることがライフワークに。林野庁で制度のデザインを学び、Cassina IXCでモノやコトのデザインに関わった後、2003年から日本総合研究所で企業や事業や地域社会のデザインに従事。現在の注力テーマは「ローカルDX」。古来受け継がれてきた技術とデジタルのような未来の技術を組み合わせ、人口減少時代を豊かに楽しく生き抜く地域社会の実現を目指して活動中。著書に『日本列島回復論 この国で生き続けるために』(新朝選書)、共著書に『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』『Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命 -移動と都市の未来-』(共に日経BP)、『公共IoT 地域を創るIoT投資』(日刊工業新聞社)等。南相馬市復興アドバイザー。内閣府規制改革会議専門委員。東京藝術大学非常勤講師。
阿部喨一さん

PEACE COIN OÜ CEO / アントレプレナー / 国際金融コンサルタント


1983年生まれ。大学卒業後、独立系投資顧問会社へ入社。金融コンサルティング業務に従事。最短でプロジェクトマネージャーへ昇格、最年少で役員へ就任。独立後は国内外で、金融・M&A・不動産・教育など様々な業界分野において、市場開拓から資金調達、経営戦略まで一貫して担い、10社以上の事業立上げを行う。既存の資本主義構造に多様性をもたらし、人が人らしく生きて評価される社会を作るべく、PEACE COINプロジェクトをスタート。
歌川学さん

国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員 (安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ)


東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了。博士(工学)。専門は機械工学・環境工学。省エネ・温暖化対策の導入評価、国の脱炭素・エネルギーシナリオ、地域発展と両立した地域の脱炭素・エネルギーシナリオの研究を行う。著書に『スマート省エネ』(東洋書店、2015年)、共著に『地域分散型エネルギーシステム』(日本評論社、2016年)、『入門再生可能エネルギーと電力システム』 (日本評論社、2019年) 、『エネルギー自立と持続可能な地域づくり』(昭和堂、2021年)など。
海法圭さん

建築家 / 海法圭建築設計事務所主宰​


芝浦工業大学、東京理科大学、東京電機大学などの非常勤講師を務める。2016年にAngelica Gardenの設計・監理を担当し福島県建築文化賞優秀賞など受賞多数。
後藤良子さん

株式会社URBANWORKS代表取締役


柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK) の設立に参画、以降ディレクターとして「公・民・学」連携のまちづくりに携わる。UDCKをモデルとした連携プラットフォームを全国に普及させる一般社団法人UDCイニシアチブ の設立にも参画し、理事を務める。また、都市のサステイナビリティの観点から地域経済や産業創造のプロジェクトに多く携わっており、技術系スタートアップのエコシステム構築を目的とする一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ(TEP) の設立にも参画し、現在理事を務める。その他にも、日本各地の地域再生や事業構築に携わる。
庄司昌彦さん

武蔵大学社会学部教授


1976年生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士前期課程修了、修士(総合政策)。おもな研究領域は情報社会学、情報通信政策。2002年~国際大学GLOCOM研究員、内閣官房オープンデータ伝道師、総務省自治体システム等標準化検討会座長、総務省地域情報化アドバイザー、(一社)インターネットユーザー協会理事なども務めている。
徳留裕敏さん

建築構造家


1978年生まれ。大阪府出身、ニセコ町在住。10代、高校から建築を学ぶ。20代、大工をしながら一級建築士免許を取得。30代、建築構造の道に進み構造設計一級建築士となる。40代、ニセコに移住し、この都市未来研究会 IN NISEKOと出会う。これまで手掛けた建物は、北は名寄、南は宮古島、また海外ではモルディブなど。
林篤志さん

Next Commons Labファウンダー


ポスト資本主義社会を具現化するための社会OS「Next Commons Lab」をつくる。2016年、一般社団法人Next Commons Labを設立。自治体・企業・起業家など多様なセクターと協業しながら、新たな社会システムの構築を目指す。日本財団 特別ソーシャルイノベーターに選出(2016)。Forbes Japan ローカル・イノベーター・アワード 地方を変えるキーマン55人に選出(2017)。
林憲吾さん

東京大学生産技術研究所准教授 / 博士(工学)


1980年兵庫県生まれ。総合地球環境学研究所(地球研)プロジェクト研究員等を経て現職。インドネシアを中心に東南アジアの近現代建築・都市史を研究。地球研では途上国のメガシティにおける地球環境問題を研究。共編著に『メガシティ5/スプロール化するメガシティ』(東京大学出版会、2017年)等、共著書に『相関地域研究3/衝突と変奏のジャスティス』(青弓社、2016年)等がある。
宮崎亘さん

建築家 / ニセコのペンション塒 オーナー / 風の谷キャンプ場経営 / 発明家


1976年 札幌生まれ。1981年に家族と共にニセコに移住。大学卒業後、建築設計事務所、まちづくりコンサルタント会社での勤務をへて、2007年、仮想空間専門デベロップメント会社のスタートアップに携わりつつ、家業のペンションを引き継ぎロッジ「ニセコ塒」としてリニューアルオープンする。冬季はスキーロッジとして国内外からのスキー客を受け入れ、夏季は主に道内客をメインとした「風の谷キャンプ場」を経営している。
連勇太朗さん

建築家 / NPO法人モクチン企画 代表理事 / 株式会社@カマタ 代表取締役


縮小型社会における都市デザインを開発し実装することをミッションに掲げた建築、デザイン、不動産を手掛ける。主な作品に「2020/はねとくも」「KOCA, 梅森プラットフォーム」。共著に『モクチンメソッド: 都市を変える木賃アパート改修戦略』など。
山雄和真さん

建築家 / wai wai代表


1978年京都府出身。2001年京都大学卒業、2004年東京大学大学院修了。同年よりCAt(C+A tokyo)所属、2008年より同シニアアソシエイト。CAtでの主な担当作品に、「宇土市立宇土小学校」等。2013年、ギングリッチ一級建築士事務所設立。2018年より、UAE,ドバイのibda designと共にwaiwaiとして改組。同ファウンディング・パートナー、東京事務所代表。日本と中東を拠点に、アジア各国で個人住宅から大規模開発まで、様々なプロジェクトを手掛ける。 実務の傍ら、2012年よりインドネシア・ジャカルタをターゲットとしたメガ都市研究(総合地球環境研究所と協働)、同年のHOUSE VISION INDONESIA、2020年よりオマーン・サラーラでの古民家修復プロジェクト等の研究プロジェクトに関わる。2019年よりニセコを中心に北海道で複数のプロジェクトが進行中。
依田真美さん

相模女子大学大学院社会起業研究科・学芸学部英語文化コミュニケーション学科准教授/NPO法人「日本で最も美しい村」連合資格委員会副委員長


20年以上に渡り、外資系金融機関や格付機関で、東アジアの企業や自治体・公的機関の分析に従事。その後、兼ねてから関心のあった地方の小さな町村の活性化に携わるため北海道大学の博士後期課程で観光学を学ぶ。2010年からはNPO法人「日本で最も美しい村」連合の資格委員として、審査基準づくりや審査に取り組む。また、組織論やチェンジ・マネジメントの手法を地域に応用し、住民参加型ビジョンづくりの支援に携わる。 2017年より相模女子大学所属。学部で教鞭を取るほか2018年から専門職大学院社会起業研究科の構想づくりに参画。同研究科は2020年4月に開設。
渡邊 剛さん

北海道大学理学研究科講師​


サンゴ研究者で、NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所理事長。喜界島でのサンゴ研究と同時に子どもたちとの科学サマーキャンプを実践。その過程で「KIKAI college」を設立。
加藤正紘さん

株式会社トビムシ


1988年生まれ、北海道札幌市出身、札幌市在住。大学で上京し2021年に札幌にUターン。大学・大学院で公共空間デザイン・エリアマネジメント・グリーンインフラストラクチャー関する研究に従事。卒業後、まちづくりコンサルタントにて、駅前広場・街路空間のデザイン、商店街等のまちづくりの支援、土地区画整理事業の事業開発・企画に携わった後、建築土木設計事務所にて、商店街街路のリニューアルデザイン、地方都市中心市街地のプレイスメイキングのプロジェクトに従事。地元北海道の地域づくりを考えるにあたり、山や流域と共に、当事者となって取り組みたいという思いから、2019年に株式会社トビムシに合流。ニセコ町をメインに木材を中心とした森林資源の域内循環、山・森・木と共にある暮らし・地域の検討を進めている。本業の傍ら、背負って運べる屋台(ショッテショップ)の開発、マルシェの企画・運営、シェアスペースの運営(向島拠点)、セルフリノベ、里山のツリーハウスの製作等に参画するなど地域の営みを後押しする活動も行っている。
タケナカ ヒロヒコさん

造形作家タケナカ 代表/ THE ICEMANS / 芸術家/ 思想家


1962年 北海道生まれ。造形作家を父に持ち、少年時期から山奥暮らし。創り出すものは「人間と自然との間をつなぐ物」。外に居ることが、心の安定で有り、作品はいつも野外で作る。外に居る事が長いので、様々な「?」が創造の元。「木を切らない林業」や「海を曝気するテトラ」、冬の環境芸術グループ「THE ICEMANS」等、環境と社会とのダンスを模索する。
植竹淳さん

北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター准教授


目には見えない微生物は土壌や河川はもちろんのこと、空気や積雪といった一見生き物のいなそうな環境にも生息しています。野外でのフィールドワーク&ラボでの遺伝子実験や化学分析を通じて、このような微生物群集がどのように分布し相互作用することで、環境中の物質循環に影響を与えているのかを明らかにしていきます。またある種の微生物は存在するだけで地球環境を変化させる可能性があります。例えば、①細胞が核となって雲の形成を促進し、太陽光の放射バランスを変えている微生物、②氷河の上で色素を生成し、温暖化による氷河の融解を促進させる微生物などがおり、地球科学や気象学といった様々な分野の研究者たちと共同して地球規模でのテーマにも取り組んでいます。
木田和海さん

株式会社NTTデータ経営研究所 OpenStreetMap Foundation Japan


大学にて地理学を専攻。卒業後、日系コンサルティング企業にて財務報告制度対応や業務改革・情報化構想の策定支援に従事 その後、GIS(地理情報システム)ベンダーにて、GIS活用支援や新規用途開発の立案・実証を推進 地理情報活用の視点からオープンデータ推進にも携わり、アイデアソン・ハッカソン等の支援や、オープンな世界地図「OpenStreetMap」の編集・普及活動を推進 現職では、デザイン思考を用いた新規サービス・ビジネス創出、ワークショップを通じたビジョン策定・組織開発、DX構想立案などに関与
上野香菜子さん

木工作家、デザイナー


札幌生まれ。北海道東海大学 芸術工学部デザイン学科卒業。建築・家具・内装設計の経験を経て、2009年より木製作品の制作を始める。朽ちた木や、曲がった木などから家具・照明・アクセサリーなどを生み出す。捨てられてしまう物、価値が無いとされる物に新たな命を吹き込むREBORNプロジェクトに取り組む。

コーナー

インフラ


マイクロモジュール、都市開発(ディベロップ&マネジメント)、エネルギー、交通、道路インフラについて、考えてゆくコーナーです。

■ マイクロモジュール

コミッティ:橋本 泰作さん、村上敦さん


現在は自治体を一つの単位(モジュール)として都市計画や都市運営が行われている。しかし同じ自治体内でも状況が異なる地域を抱え、地域の事情に合った細やかな対応が困難な状況も少なくない。地域の事情に合わせて自治体を小さな単位(マイクロモジュール)に分割し、マイクロモジュールをつなぎ合わせて都市機能を実現することで、特にインフラ整備では投資は小さく、更新サイクルは短く、変化への適応力を高めることができる。また、一つのモジュールに関わる住民数が少なくなれば、地域の意思決定の在り方、モジュールにある施設の運営、コモンズのあり様が変化する。人口減少、低密度化、都市縮退といった時代に、都市機能の持続可能性を高める都市のマイクロモジュール化の研究を行います。

■ 土地利用と行政計画のマネジメント

コミッティ:田中信一郎さん、後藤良子さん、山崎満広さん、村上敦さん


多くの欧米自治体は「計画なくして開発なし」の基本姿勢で、土地利用を包括的に管理しています。一方、日本の自治体には、土地利用を包括的に管理する権限がありません。総合計画や各種の行政計画は存在しますが、実際の土地利用と必ずしも連動していません。そのため、同じ地域内に、虫食い状で空き家・空き建物が増加するエリアがある一方、農地を宅地に転用するエリアが併存することも一般的です。本プロジェクトでは、日本でどのような土地利用と行政計画が求められるのか、ドイツ・フライブルクやアメリカ・ポートランドという優れた計画を持つ海外自治体を補助線とし、それをニセコ町に引いてみることを通じて、課題を具体的に検討します。ニセコ町をモデルとして、土地利用計画をラフに描くことを目標とします。

■ エネルギー

コミッティ:櫻井啓一郎さん、村上敦さん、歌川学さん


縮退する都市の未来を前提とし、かつ、現状で克服しなければならないエネルギー供給における課題を想定するなら、日本の気象条件、立地条件であれば、太陽光発電と風力発電が中心的なエネルギー供給を担い、電力中心によるエネルギーシステムへと転換される。
このことを前提として、まずはニセコ町でのエネルギー消費形態がどのような形になるのか推計し、それを供給できるエネルギーシステムの形はどのようなものになるのかデザインしてゆく。とりわけ電化によって、暖房・給湯の熱需要をヒートポンプの普及で、交通需要をBEVの普及で賄うようになると、配電網や電力供給の概念自体を大幅に転換する必要がある。この点について議論し、推計し、仮説の下で、都市計画にどのように組み込んでゆくのかを議論してゆきます。

■ モビリティ

コミッティ:櫻井啓一郎さん、村上敦さん、歌川学さん


乗用車においては、自動運転などIT技術、電化の流れは今後も加速度的に促進される。そのような背景において、ニセコ町では北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の2030年開通を控え、これまでの公共交通にも激変が生じようとしている。具体的には、①新幹線と並行する在来線(函館本線)の廃止に伴うニセコ駅の存続と、②車で20分の距離にある倶知安駅から新幹線で札幌まで20分という高速でつながる交通の出現である。③同時に、高齢化が進むことで自らが自由にマイカーを運転することが困難になる変化も訪れようとしている。このような状況から将来、BEVへの転換がどこまで進むのか、その際のインフラ(充電ポスト)はどのようなものになるのか、現状の公共交通(路線バス)、オンデマンドのコミュニティ交通(にこっとBUS)、助け合い交通(福井地区)、通常のタクシーに加えて、どのような交通手段が提供されるべきなのか、都市計画の中に何を組み込むべきなのか議論します。

■ 人優先の道づくり

コミッティ:調整中


日本の街は車をもっとも優先してきました。そして車道の脇に歩く道がつくられました。経済発展のためにそうしたことが機能した時期もあるでしょう。しかし今こそ人が中心になった道づくりが大事だと考えています。まずは人を中心に、そのあとに自転車を、最後に車を考えるのです。車を最短で走らせるのでなく、人こそ最短で歩けるように、そして楽しんで歩ける道を考えていくようなフットパスのある道路計画を研究していこうと思います。その際、市街地と農村部、山間部では道の作り方も違うでしょう。特に市街地については地上階の建築計画も歩く人にとって重要です。歩く人にとって魅力的なまちづくりの研究をしていきます。

地域と社会


教育、土と生態系、水の循環と農的暮らし、歴史(郷土、有島武郎)、福祉・医療・健康、コミュニティデザイン/パターンランゲージと合意形成について、考えてゆくコーナーです。

■ 教育

コミッティ:西村勇哉さん、福本理恵さん、渡邊剛さん


100年に一度の教育改革が起ころうとしています。コロナ禍の中で実施を余儀なくされたオンライン学習や文科省や経産省が掲げるGIGAスクール構想で学びはどのようにシフトチェンジできるのでしょうか?22世紀は人類が宇宙で暮らし、人体の神秘がさらに解明されていることでしょう。そんな中、人間とは何か、私たちはどう生き、学ぶのかという観点から未来の地球を予測したバックキャスト型の学びを創っていくことが今世紀の教育改革のコアになるのではないかと考えます。縮退する未来の先端社会の中で教育の役割は拡張し、一人一人が輝き生きるための学びの最適化が多様な形で広がるのではないかと期待しています。個が際立ち最大限に生かされる形が縮小化する社会の生きる道でもあるかもしれません。このような視点に立ち、学びを再定義するようなことを皆さんとともに創発し、展開していきたいと考えています。

■ 農的暮らしの共同性と生態系〈水・土・風・生態〉

コミッティ:須崎文代さん、林憲吾さん、宮崎亘さん、西村勇哉さん


風土と共に暮らす人間生活のヴィジョンを描くには、その土地固有の生態系を尊重することが不可欠です。人間と大地を切り離そうとしてきた近現代の都市を批判的に捉え、未来に向けて見直すために、ここでは人間も生態系を構成する一員として位置づけます。〈水:分水嶺、水勢〉、〈土:地質、地勢〉、〈生態:動植物、微生物、菌類〉、〈風:季節、気流〉といった生環境を構成する諸要素は、農的暮らしと密接に関係します。人類は長い歴史のなかで、生活共同体〈コミューン〉を形成することによってこうした過酷な自然環境と向き合う知恵を獲得してきました。ニセコではさらに、有島武郎の思想に基づく共同体運営の土壌があります。未来の生活モデル構築に向けて、相互扶助を含む共生の思想を歴史・文化的観点から検討します。
【Keywords】有島武郎、クロポトキン、ダーウィン、生態系、生活共同体、相互扶助

■ コミュニティデザイン/パターンランゲージと合意形成

コミッティ:連勇太朗さん、西村勇哉さん、依田真美さん


パタンランゲージは、C.アレグザンダーという建築家によって考案された豊かな都市や空間を生み出すためのデザインの方法論です。具体的には、美しい町や空間に共通する型をパターン化し体系化したものであり、誰もが空間創出の担い手として振る舞えるような社会の実現を目的としています。パタンランゲージの理論は世界中でひろまりボトムアップのまちづくりの実践をはじめ、情報化社会におけるソフトウェア開発や情報共有の方法論としても様々な領域で影響を与えました。本プロジェクトでは、多様な主体がニセコの空間的可能性や価値を発見・共有し、それをもとにより良い空間の創出や新たな都市的実験を共創していくためのプラットフォームのひとつとして、ニセコにまつわる空間的言語の開発をパタンランゲージの理論を批評的に応用しながら実装していきます。

■ 福祉と医療

コミッティ:調整中


高齢化する地方において、福祉と医療は重要なキーワードです。ここでは医療のあり方そのものの議論もありますが、加えて、そこにアクセスする交通手段や利用方法の新たな形も模索していく必要があります。相互扶助の精神を基本に、町全体が充実した福祉と医療のインフラになる、サービスでなく住民自治や企業の力で解決する方法を模索します。ここでは大いに新しいテクノロジーの活用も検討します。しかし、技術だけに頼ることなく、人々の精神的な側面からのアプローチも必要です。そのため、福祉と医療の専門家チームと先端テクノロジーとをつなげながら、具体的な利用方法を提案していきます。初期のアプローチは「実証:見える地図づくり」と連携して進めます。

新しい経済


コモンズと不動産と仮想通貨/地域通貨、経済について、考えてゆくコーナーです。

■ コモンズと不動産、金融の仕組み

コミッティ:林篤志さん、阿部喨一さん、土谷貞雄さん


ここでは土地利用のありかたについて研究します。特にコモンズと言われるコミュニティー内で共有する土地利用の考え方を、現代の都市計画の中でどのように応用できるかを考えていきます。投機利用のための土地から人々が生きていくための土地に進化させていくために、土地の売買の方法や価値の算定の仕方などについて新たな方法を見出す必要があります。今までの土地の売買の方法から、新たな方法を創造する必要があります。そのためにクラウドファンディングや証券化、地域通貨、電子通貨など金融の新しい仕組みを組み合わせてその方法を模索していきます。所有についての課題を解決することは、今後の都市計画をつくる時の重要な基礎となり、経済の仕組みに強く連動します。実証実験の地域通貨にも強く関連します。

■ 地域経済と循環

コミッティ:調整中


現状の市場経済には本来、境界は存在しません。とりわけ一つの行政区域内で経済は完結しませんから、地域経済や域内経済循環という言葉そのものが矛盾しています。経済活動の原則は、頻繁に、大きく、大量にモノやカネが交換/生産されればされるほど、取引する両者が豊かになるというものです。それは日本国憲法でも人権(経済的自由権)として保障されています。しかし、市場経済というツールの限界に達したのか、交換/生産の量や回数を増やしても、私たちは豊かさを実感できなくなりつつあります。そして社会は、地域経済や域内経済循環という言葉や考え方に魅了されるようになっています。ここでは、縮退する未来の経済のあり方について考えてみたいと思います。それは、金融や貨幣に関わることなのかもしれませんし、交換や取引、そして生産のあり方に関わることなのかも知れません。エコノミーの語源は古典ギリシャ語で「家を治める」の意です。この語源の意について思考を深める必要があるのかもしれません。

建築、空間設計、都市デザイン


パターンランゲージと隙間と建築、市街地の都市計画、農村計画/デザイン、リゾート/観光計画について、考えてゆくコーナーです。

■ 隙間と建築

コミッティ:青木弘司さん、連勇太朗さん、徳留裕敏さん、山雄和真さん、海法圭さん、土谷貞雄さん


隙間とは、物と物の間を意味しますが、この「間」という言葉には、ニセコのような寒冷地の建築の未来を考える上での重要なヒントが隠されていると思っています。たとえば、寒冷地では住宅の玄関フードとして広く普及している風除室は、内部と外部の「間」の空間として、寒風や雪の吹き込みを防ぐという重要な役割を担っています。内部と外部の二項対立から空間を捉えるのではなく、「間」の空間を代表する風除室を第三項として位置付けながら、あたらしい建築の在り方を導き出したいと考えています。冬の過酷な環境から身を守りつつ、刻々と変化する自然に寄り添いながら暮らすための場所として、風除室のような半屋外空間は魅力的です。また、風除室を住宅の占有部から切り離し、隣人とシェアする場所として設えても良いかも知れません。このように、風除室のような「間」の空間から建築を捉えていくことで、さまざまな暮らし方の想像が膨らみます。

■ 農村の暮らしと山の暮らし、そしてリゾートのあり方

コミッティ:依田真美さん、山雄和真さん、青木浩司さん、土谷貞雄さん


日本において都市の関心は市街地に向けられ、今までの都市計画は市街地が中心でした。それは市街地に人口が集中し、経済の基盤がそこに集約してきたからです。しかし、都市とは本来、生産基盤のある農村集落と市街地がセットであるべきものです。縮退する未来を考えるとき、今までとは違うベクトルが必要です。地方分散型社会へシフトするには、農村のデザインが重要です。若い人が農村の暮らしや農業に回帰するためにも、適切な価格での住まいや農地が、農村には用意されなければなりません。そして農村での営みを再定義し、美しい農村の風景をどうつくっていくのか。そこには観光における未来像の鍵も潜んでいます。観光客が消費するための風景でなく、日常の営みがどう魅力的であるのか、これが観光の本質のように思います。リゾート開発については、リゾートとその周辺住民との境界線を考える必要があるでしょう。このコーナーでは美しい農村、美しい山の暮らし、そしてリゾートのあり方を考えていこうと思います。市街地の外にある暮らしを考え、農村デザインが確立することで、市街地の都市計画のありようにも指針が持てるようになると考えています。

自然と生態系


ここは自然を読み解くためのコーナーです。自然への理解をしていくには、まだまだ知らないことに向き合っていく必要がありそうです。科学的にアプローチすることに合わせて、自分たちの身体のセンサーを上げていくことも同時にしていきます。

■ 雪・水・土の中の生物

コミッティー:タケナカ ヒロヒコさん、植竹淳さん、上野香菜子さん、宮崎亘さん


土の中の菌を見つけることで自然の見方が変わります。目に見えている対象としての自然から、目に見えないバクテリアの存在を考えてそこに向き合うことで、様々なものが関係性の中で存在していることに気づきはじめるのです。その目に見えない関係性をつなぎあわせるためのバクテリアですが、考え方によってはバクテリアが生きるために人間や動物、植物がいるのかもしれません。雪の上、水の中にも注目してフィールド研究を行なっていきます。

ニセコ町における実証


オープンデータ、および地域通貨については、先行してニセコ町で実証実験をしてゆきます。

■ オープンデータ×(建築空間、福祉、生態系、地域通貨など)

コミッティ:庄司昌彦さん、高内章さん


インターネットが急速に普及したこの20年で、私たちは時空を超えてつながりあい、自由に自らの見解を表明しあうことができるようになりました。そして、これからの10年、そのデータの発信源は、あらゆるモノや価値交換の現場にまで広がり、膨大なデータが収集されていくでしょう。しかし、データは集めるだけですぐに使い物になるわけではありません。データの性格に応じて「どのように整理し、どのようなに公開すれば使いやすくなるのか」また「どのようにすれば安全に運用することができるのか」考えなければならない課題は山積しています。そして何より、日々の生活を映し、問題を表出させ、解決策を探るための材料となる「データ」は、水や空気と同じように、主人公である住民の福祉のために安全に利用される「コモンズ」として育てる必要があるでしょう。このコーナーでは、街のデータのオープン化による民主的利用の推進に留まらず、研究会の活動の全てに関わる「データ」の問題を議論するハブとして機能していきます。

■ 地域通貨×(コミュニティー)

コミッティ:高内章さん、阿部喨一さん、土谷貞雄さん


地域通貨の実験をPEACE COINというブロックチェーンを利用した電子通貨を使って実験します。地域通貨はコミュニティー内だけで使われるお金です。PEACE COINは、人と人との関係性を基本として感謝の言葉としてお金を使うものです。今までの貯めていくためのお金から、使うためのお金の仕組みとも言えます。PEACE COINは使わなければ目減りし、使えば使うほど増えていくというアルゴリズムが組み込まれています。こうした共感経済圏とも言える未来のお金のありかたを実験していく場所です。ここでは多くのニセコ町民の方々と一緒に活動していこうと考えています。
*1回目の地域通貨説明会を4月17日13時〜15時で行います。ZOOMでの参加になります。是非ご参加ください。

※開催時間を15時〜17時から13時〜15時に変更しております。
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